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「お鍋って大雑把な料理だったんだね……」
「ふふっ切るだけだから一番簡単で豪華なお料理かも」
オープンキッチンで姉さんとふたりで夕食の支度をしている。
「れなちゃんもお鍋ならお料理できそうでしょ?」
「うーん……
自分ひとりだけのために料理はさみしいよー」
毎晩来ていた純也くんにも夕食の豪華な手料理なんて振舞った事はなかった。
「れなちゃんならいつでもご飯食べに来ても良いからね」
ガスコンロの準備をしている悟さんがにっこり誘ってくれる。
「いえいえ、新婚の悟さんたちの邪魔はできませんよー」
「悟さんれなちゃんなら大丈夫よー」
いつもより弾んだ声で姉さんが話す。
「れなちゃんってばずっと男の子の話なんてしたことなかったのに、
私達が海外に行ってる間に良い人見つけたみたいなのよー!」
「姉さんっ!!」
その話は悟さんにはやめてー!!
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