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グウィィィーーン
「やめてくれぇッ!!!!!」
砂漠の荒野の照りつける太陽の下、大字架の台に1人の泣き叫ぶ男が俯せに拘束されていた。
《拷問キラー》の異名を持つ男・ジァームが電動カッターを左腕に近づける。
なすすべなくそれを凝視し叫ぶ男。
「やめウアアアアアアア!!!!!!!」
カッターが左腕を切り裂いてゆく。
血がジァームの口を覆った髑髏の歯のマスクに飛び散る。
ゴーグルの中の眼が狂気に笑む。
絶叫し苦しみ悶える男の顔を、赤髪に黒のメッシュを入れた男が覗き込む。瞳は深い赤色で、口元がニヤついている。
ジァームは左腕を切断した。
男の腕からドクドクと血が溢れ出す。
「あああッ……あ…」
男が激痛に顔を歪める。
ドレイクが起き直り、低い凄みのある声で言った。
「今さら取引は無しだと?
オレを舐めてんのか?」
「おれが決めたんじゃないッ…!!!!そう決めたのはボスだッ…!!!!おれを責めるなッ…!!!!」
男が必死に叫ぶ。
「それは悪かったお前を責めて」
ドレイクがせせら笑い、それを見て周りの手下たちも笑う。
「責め苦はボスに」
「そうだッ!!!!」
「ならお前はどうしらいい?」
ドレイクが紅いナイフを取り出し、刃を愛撫する。
「解放してくれっ!!!!腕がくそ痛ぇよっ!!!!病院に連れてってくれっ!!!!」
ドレイクがナイフを太陽に掲げる。
紅くキラっと光る。
「いいナイフだろ?」
ドレイクが男に刃を見せる。
男は狼狽したあと、ドレイクを見上げる。
「ああっ!!いいナイフだ!!」
ドレイクは鼻で笑うと
「ぐああああッ!!!!!!」
ナイフを右目に突き刺した。
ジァームが高笑う。
「切れ味抜群だろ?いいナイフだからな」
刃をグリグリする
「うおああああああ!!!!!!!!」
目から血が溢れる。
ドレイクがナイフを引き抜く
「うぐあッ!!!!!」
男が悶絶する
ナイフの血を男の肩で拭く。
「遊んでやれ」
ジァームは頷き、狂々嬉々と男に襲いかかり、辺りに絶叫が響き渡る。
ドレイクが舌舐めずりする
「1人残らず殺しに行くぞ」
手下たちが狂喜乱舞して後を追う。
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