第1章  私の朝

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ある冬の日のまだ夜が明けきっていない朝のこと。 それはいつも通りに迎えた朝だった。 私が朝一番に起きて目をやるのは携帯電話だ。 携帯電話の片隅がピカピカ光っていないか、 それを確認するのだ。 私はいつも子どもたちに叱られている。 「お母さんにメールしたのに、 何も返事が来ない」・・・ 子どもたちはいつもふくれっ面だ。 そして、最近ではもう諦めかけてくれている。 お母さんは携帯、 いや電子機器というもの全てが苦手なんだと、 もうそういう認識を持ってくれている。 だからしようがないんだ、 私たちが諦めるか、 根気よくお母さんと 付き合うしかないんだと・・・。
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