0人が本棚に入れています
本棚に追加
家族の中で私はそういう生き物として
認識されているのだが、
それでも私のわずかばかりの
「もしかして大事な用件があったら困る」
という思いが
毎朝とりあえずの目線を
携帯電話に向けるようにしているのだ。
それは朝に限らず、
携帯電話の定位置を横切るたびに目線は
青いピカピカに向けられるような習慣を
ようやく得られるようになったのであった。
その日の朝、私の目線の先には、
めずらしく青い光をピカピカと放つ
携帯電話が確かにあった。
「なんだろう」
一応、まだ寝ぼけ眼の私でも、
こんなに朝早くに誰かしからの
連絡が入っているということに
多少の不安を覚えたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!