第1章  私の朝

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これだけのことを済ますまでに どれだけの時間が経っただろうか。 私にすればいつものことで、 いつものペースなのだが、 メールを送った相手からすれば、 きっと待ち遠しかったに違いない。 「まだ寝てるの」 「まだ携帯に気付かないの」 そんな少々の苛立ちも覚えていたのではないだろうか。 だけど、私としては何も変わらない、 いつも通りの朝を迎えていたのだから、 そんなことは知る由もなかったのである。
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