第1章  私の朝

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私はコーヒーを片手に ソファへと腰を下ろした。 いつものひと時である。 私の1日のうちで最も幸せな時間だ。 誰にも邪魔されない時間。 とっておきに静かな時間、 私だけの空間。 私はこのひとときを確保するために 早起きしているのだ。 それなのに、 今日は携帯電話の青いピカピカの主を 確認しなければならない。 少し憂鬱だ。 私の幸せを少し邪魔された気分。 少しだけ機嫌が悪くなる。 そうは言いつつも携帯電話は 手に持っている私。 幸せのひとときが削られようと、 やはり気になってはいるのである。 というより、貧乏性の私。 無視もできないし、 後でということもやはりできない。 そんなことはわかっていた。 自分の性格は自分が一番よくわかっている。 そう、なんだかんだと言ってはいても 携帯を開くしかないのだ。 その時は、もうすぐそこだ。
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