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私はコーヒーを片手に
ソファへと腰を下ろした。
いつものひと時である。
私の1日のうちで最も幸せな時間だ。
誰にも邪魔されない時間。
とっておきに静かな時間、
私だけの空間。
私はこのひとときを確保するために
早起きしているのだ。
それなのに、
今日は携帯電話の青いピカピカの主を
確認しなければならない。
少し憂鬱だ。
私の幸せを少し邪魔された気分。
少しだけ機嫌が悪くなる。
そうは言いつつも携帯電話は
手に持っている私。
幸せのひとときが削られようと、
やはり気になってはいるのである。
というより、貧乏性の私。
無視もできないし、
後でということもやはりできない。
そんなことはわかっていた。
自分の性格は自分が一番よくわかっている。
そう、なんだかんだと言ってはいても
携帯を開くしかないのだ。
その時は、もうすぐそこだ。
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