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佐倉未羽(さくら みう)の腕はきれいだ。
色白でほっそりと長く、その先に伸びる手や指先が頬に触れると、
私は溶ける……
「ちーかー」
未羽が後ろを向いて、私のノートに落書きしながら顔をのぞきこんでくる。
「お昼にしよーよー」
つい後ろ姿に見とれていたらしい。
気づいたらお昼になっていた。
私はごめんごめん、とノートと教科書を片付け、財布を持って立ち上がる。
「カフェオレでいい?」
「うん」
二人分のブリックパックを買いに、廊下へ出た。
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