4人が本棚に入れています
本棚に追加
「……っ!!」
歯を食いしばって、模擬戦用に用意された道路のアスファルトを蹴る。
目の前にあるのは、対向二車線同士が交わる交差点。
車なんて一切走らないのに、立派な信号が付いている。
ジャスト13秒でその交差点に滑り込んだ私は、手にした拳銃を構えると、向かって右と背後に一発ずつ、弾丸を放った。
その先にいたのは、人間。
でも彼らは、弾が当たっても赤い血潮を撒き散らしたりしない。
最初のコメントを投稿しよう!