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『……何感傷に浸ってんだ』
私を援護するために常に狙撃用スコープと衛星画像で私をモニタリングしている相方には、私の微妙な表情の変化が分かったのだろう。
ピアスに埋め込まれたインカムから、あきれたような声音が響く。
「同じ人間なのに、血は出ないんだね」
『はぁ? 何言ってやがるんだ』
溜め息と、通信端末を操作する電子音。
その中に響く彼の声に感情はなくて。
『アンドロイドは機械だ。
前時代的にいえば、ロボット』
だから余計に、私の胸にその言葉は刺さった。
『人間なんかじゃねぇよ、あいつらは』
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