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『ヤツらはもはや、殺戮マシンなのだから』
でもきっと、何かが間違っていたんだと思う。
じゃなきゃ、こんな世界には、きっとならなかった。
私は片手に拳銃を握りしめたまま、アンドロイドの一体が倒れる先へと視線を向けた。
交差点の先に伸びた道路は、すぐに高いフェンスに遮られていた。
その先には荒れ果てた町が広がっている。
霞む景色の中をさまよう影は、戦闘訓練用に作られたものではなく、世界が崩壊した時に暴走した、本物のアンドロイド。
12年前、まだ私が幼かった頃。
アンドロイドは、突然暴走を始めた。
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