第1章

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急に様子がおかしくなったデイジー 目が真っ赤で、 欲情に耐えている。 満月の月明かりのした 私の首を牙が狙う。 いつかジニーの本で読んだことがある吸血鬼は満月の夜少女から大人へと変わる頃、その血を求めて舞い降りる。 デイジーは吸血鬼ではない。 だけど吸血鬼と同じで人間の血を啜って生きる。 16歳。 私はもう子供じゃない。 もしかしたら、 デイジーもこの血を欲しているのかもしれない。 獣の目を光らせるデイジーは 少し怖いけど、 とても優しい目をしている。
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