第1章
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「アニー…っアニー…っ」 デイジーは苦しそうな顔をして 唇を私の唇に重ねた。 「…ふっ…っ…んっ」 申し訳なさそうに、 何度も何度も繰り返す。 心配そうな顔をして、 私をつかむ手は震えている。 「デイジー、大丈夫。私ね、嬉しいの。貴方が我慢して苦しむ方が悲しいの…。だから、我慢しないで…。」 デイジーはびっくりした顔をして そのあとすぐに目に涙を溜めて 震える声で 「…ありがとう…」
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