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【boys' school ~男子校~】
マヒロside
≪李亜瑠杜学園(りあるとがくえん)、校門前≫
「お、おい!あれ、七色(なないろ)の薔薇乙女(ばらおとめ)じゃねーか?」
「七色の薔薇乙女?嘘だろ?どこだよ!?」
「うわっ、ホントだ!!」
「初めて生で見た!」
「めちゃくちゃ可愛い!!」
「何でこんな所いるんだ?」
「あ、もしかして七薔薇(しちばら)が何かやらかしたんじゃないかな?」
「七色の薔薇乙女の着てる制服、姫美詩高等学校(ひめびしこうとうがっこう)のやつじゃん!!」
「じゃあ、県外から来たんだ!!」
「あいつら、この前も校長に呼び出しくらってたけど今回は相当やべー事したんだろうな」
なんかさっきから周りが五月蝿い。
私は見せ物か。
『Don’t please jolk!』(←ふざけんな!)
「うをっ!!英語喋った。なんて言ったんだ!?おい、お前!!」
「知るかよ!英和辞典持ってこい」
「でも綴りがわかんねぇんだけど!!」
「根性でなんとかしろ!」
「んなこと無理ぃぃぃ!」
おおっと、やっちまった。私ムカつくと英語出ちゃうんだよね―。
まぁ、解る人とか少ないんじゃね?だからよしとしよう。
それより、嘘・・・だよね?
私の目が悪いんだよね?
それか、頭か耳がイカレちゃっただけだよね?
「斎藤(さいとう)さん・・・(泣)」
「お嬢様、目に映っている事は事実です。」
うそーん。ヤバいじゃん、それ。
事実だったらココ、《男子校》じゃん。
さっきから周りを見れば男、男、男、男!!!!
可憐な女子が一切見当たらない・・・。
「七薔薇って、男子校に居るんですね・・・」
「お嬢様、ご安心下さい。この斎藤 秀(しゅう)が命に変えても守り抜いてみせます。」
斎藤さんは手を胸に当て、そう囁いた。
さっ斎藤氏!!あんたってやつぁ、イイ男だな、ホント。
「ありがとう、斎藤さん!すっごい心強いよ!!」
「有難いお言葉。・・・さ、職員室に参りましょう。」
「うん!」
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