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『にゃーん』
なな、なんと白い物体はにゃん子だった。
「かっ可愛い~!」
首輪には、【ジャム】と書かれていた。
「ジャムって・・・」
なんか、美味しそう。いやいや、何を考えているんだ私は。
ジャムなんて可哀想じゃないか。
ここで飼っているのかな?
私は、ジャムを抱き上げ自分の部屋に入る。
「何で・・・(汗)?」
何故か部屋は、家の自室の物がそっくりそのまま綺麗に整えられていた。
服から、化粧品まで。
今日屋敷の自分の部屋でこの学校に転校するって聞いたのに、私が前の学校に行っている間に中身を移動させたのか?
どうやったんだろう・・・。なんか怖いな。
・・・思ったけどここに来たのって部屋の下見する為なのに私、掃除なんかしちゃったよ。
1時間も掛かって、校長先生もう帰っちゃったかも・・・。
やばっ、私帰り道分かんないですけど。
ジャムを床に下ろし、キーを持って虹薔薇ルームを出る。
「どうだった?」
なんと校長先生は私の帰りを待っていてくてた。
「あ、掃除してきました!」
「掃除をしたのかい?」
「はい、すんごい汚かったので。・・・あの、変ですか?」
「・・・ははははっ!さすが、七色の薔薇乙女なだけはある!」
ど、どうしちゃったんだろう・・・。
壊れちゃったのかな?分かるよ、校長先生。私も壊れる事あるから。
「で?部屋は気にいってくれたかな?」
「はい!!もう最高です」
「よかった。あ、教室にでも行こっか。登校は明日からだけど下見だけでもしたほうがいいだろう?」
「行きたいです!!」
「そうかい、では早速」
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