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うわうわうわうわ、すっごい目立つな・・・。
教室の中の生徒をみると二人。
周りの人とあからさまに格が違う生徒が二人いた。
周りの人がブサイんじゃなくて、あの二人が格好いい、違う、綺麗すぎなんだ。
ああ、綺麗だ。見惚れちゃうな。
男の子には失礼だけど綺麗の他に何て言えばいいか分からない。
確か、真白クンと萃クンだったっけ?お話してみたいな。
萃クン、だと思うほうの男の子は薄紫色の髪で、可愛らしい瞳をパチパチと瞬き。
真白クンは白に近い銀髪(白髪じゃないよ!銀だよ銀!!)でヘッドフォンを装備していて授業を受ける気ない。
「お、おい!あれ、七色の薔薇乙女じゃねーか!?」
・・・何だって?誰が、言いやがった?
「うわっ、この学校来たの本当だったんだ!」
本当ですけど、何か?
「やっべ~俺、彼女に何て言って別れよう。七色の薔薇乙女に一目惚れしたでいいかな」
いやいや、別れるなよ。意味分かんないし・・・。
「何でこの教室にいんの?あ、もしかして・・・このクラスの生徒になる、とか?」
鋭!何コイツ、何で分かったの!?
「マジかよ!?どうしよう、どうしよう!!俺、絶対気失いそう・・・。恥ず」
しろしろ、勝手に気を失ってでも疾走でもしてろ。
校長先生がタイミングを見計らって、教室まで来て「厚樹(あつき)先生、今日言った転校生の陳内さんだよ。早速なんだけど、見学でもさせても良いかね?」と教卓に立っていた若くて爽やかそうな、先生に言う。
「ええ、いいですよ~。ほら陳内、ココまで来な?」
人懐っこい笑顔を私に向けてくる。
「・・・・・・はい」
かなりの間を開けた私の返事に怒る様子も無く、笑ってる。
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