第2章・meet somebody by chance ~ひょっこり逢う~

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ああ、やっぱりな。隠れて見学なんて出来るはずがないんだよ。 最終的に人の前に出なくてはいけないではないか。 「陳内挨拶・・・出来るか?」 やっぱり知ってるんだ、人見知りの事。 なら、先生には気を使わなくても楽だな。 ガガッ、ガタ 二回に分けて鳴った椅子の脚が床に擦れてなる音。 目をやると、さっきの二人がこっちを見ながら立ちあがっていた。 「おいおい、憧れの七色の薔薇乙女に逢えて嬉しいのは分かるがもう少し―――」 先生が話しているにも関わらず、私の前まできて跪く。 「「七色の薔薇乙女様、お待ちしておりました」」 「・・・はい?」 ビックリした、率直に超ビックリした。 二人が何世紀かのヨーロッパの王子様に見えた。 真っ赤のマントとか、剣とか腰にぶら下げてるころの王子様。 「・・・は?体が、勝手に・・・動いた」 真っ白な肌の顔で、大きな瞳をパチパチさせてる・・・真白クン? 「うわ、何この格好!恥ずかしいんだけど・・・早く立ちた―――立てない!?」 高い声を可愛さたっぷりの顔で呟く・・・萃クン? ・・・立てない?え、なんで?金縛りとか? そんな事あんの?
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