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「ちょ!大丈夫?」
二人に近寄って脚に触れると、・・・グイッ!と腕が引かれた。
・・・は?グイッ?
「つーかまーえたー!!初めまして、七色の薔薇乙女のマヒロ・・・ちゃん?」
動けるんかいっ!ていうか、私は何故こんな体制なんだろう?
周りの男子から“ヒューウ”とか口笛が聞こえる。
何故か近寄っただけなのに萃クンの腕の中。
“ヒューウ”じゃねぇよ。何が“ヒューウ”だよ、ふざけんな。助けろよ。
「マヒロですけど・・・萃クン?何で「きゃぁ――////!!!真白聞いた!?今僕の名前呼んでくれたよ!ねぇねぇ!すっごい声可愛かったね!・・・あれ?真白、聞いてる?」」
「・・・うん、そうだね。」
『きゃー』だって、可愛いね。でも私が言ったら絶対似あわない。キモイ。
萃クンは、騒がしい子だと覚えればいいだろうか?
真白クンは、静かな子?
「なーに?マヒロちゃん、そんなに見つめて。」
「はっ?み、見つめてなんかない!!」
「ははっ、真っ赤になっちゃってか~わいっ!」
「―――っ!」
何なの、何なの?何なの!?
萃クンは可愛いだけじゃなくて、女の子を喜ばせ方を知っている。
・・・あ、私萃クンと普通に話してた。厚樹先生がビックリしてこっちを見てる。
厚樹先生はきっと「なにコイツ。人見知りじゃなかったのかよ!?さっきまでビクビクしてたのに・・・俺だったからあんな態度だったのか?喧嘩売ってんのか、ああん?」とか思ってるんだろうな・・・。
違いますよ?何でか分からないけど喋れただけなんだよ?
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