第2章・meet somebody by chance ~ひょっこり逢う~

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「ちょ!大丈夫?」 二人に近寄って脚に触れると、・・・グイッ!と腕が引かれた。 ・・・は?グイッ? 「つーかまーえたー!!初めまして、七色の薔薇乙女のマヒロ・・・ちゃん?」 動けるんかいっ!ていうか、私は何故こんな体制なんだろう? 周りの男子から“ヒューウ”とか口笛が聞こえる。 何故か近寄っただけなのに萃クンの腕の中。 “ヒューウ”じゃねぇよ。何が“ヒューウ”だよ、ふざけんな。助けろよ。 「マヒロですけど・・・萃クン?何で「きゃぁ――////!!!真白聞いた!?今僕の名前呼んでくれたよ!ねぇねぇ!すっごい声可愛かったね!・・・あれ?真白、聞いてる?」」 「・・・うん、そうだね。」 『きゃー』だって、可愛いね。でも私が言ったら絶対似あわない。キモイ。 萃クンは、騒がしい子だと覚えればいいだろうか? 真白クンは、静かな子? 「なーに?マヒロちゃん、そんなに見つめて。」 「はっ?み、見つめてなんかない!!」 「ははっ、真っ赤になっちゃってか~わいっ!」 「―――っ!」 何なの、何なの?何なの!? 萃クンは可愛いだけじゃなくて、女の子を喜ばせ方を知っている。 ・・・あ、私萃クンと普通に話してた。厚樹先生がビックリしてこっちを見てる。 厚樹先生はきっと「なにコイツ。人見知りじゃなかったのかよ!?さっきまでビクビクしてたのに・・・俺だったからあんな態度だったのか?喧嘩売ってんのか、ああん?」とか思ってるんだろうな・・・。 違いますよ?何でか分からないけど喋れただけなんだよ?
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