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「ていうか、いつまでこの体制でいるの?」
「マヒロちゃんがこのままで居たいならいつまでも。」
「はぁ?ふざけな「お嬢様!如何なさいました!?」」
・・・イライラするわぁ。
今日はとことんかぶして来るな、おい。
少しは私に喋らせろよ。
「お前、お嬢様に何をしている・・・?」
こんな斎藤さんは初めて見た。背筋がゾゾッっした。
だって斎藤さんがすごい形相で萃クンを睨んでたから・・・。
「この人誰?マヒロちゃん」
「私の執事の斎藤さんです。斎藤さん、こちら紫薔薇の君の水島萃クン。多分」
「多分じゃないよー萃だよぉ。ふ~ん、執事さんかぁ。宜しくねっ!」
「・・・水島様でしたか、失礼いたしました。斎藤です、以後お見知りおきを。」
萃クンはキラキラとか聞こえるオーラを出しながら最高のスマイルを斎藤さんにお見舞いした。斎藤さんも負けじと背筋をピンッと伸ばして、笑顔で腰を45°で曲げた。
「・・・厚樹先生、この二人ちょっとお借りしてもいいですかな?」
校長先生が何か考えがありそうな目をして言った。
「え、うーん。・・・ま、良いですよ。授業で今から小テストあるけどこいつらどうせ名前書いたら白紙で出すでしょうから居ても意味ないんで」
「先生、ひどーい!僕名前なんて書かないよ!書いたら僕が白紙ってわかっちゃうじゃん!」
「俺も名前書かないよ、面倒だし」
「お前らなぁ、バカなんだから少しくらい小テストとかで点上げてないと留年するぞー」
・・・バカなんだ、二人。
「ふふっ。二人とも、小テストぐらい頑張ろうよ?」
「「・・・。」」
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