第1章【for oneself ~独りで~】

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【change to another school ~転校する~】 【―――5月。超お金持ち校【姫美詩高等学校(ひめびしがっこう)】1-Dにて】 「皆様お静かに。突然ですが、陳内(じんない)さんが今日転校する事になりました。」 「それは確かダメだったんでしょう?」 「ええ。それなのにあの子ったらっ・・・感動しましたわ」 「そうよね、あれはとても泣けました」 「あら、貴方だって泣けたのね?」 えー・・・かなり酷い言い合いじゃないですか? あ、話戻しますね。はい。 クラスメイトが転校するのに泣く人なんて一人もいない。ていうか、完全無視。 ・・・私が泣いてもいいですか? 「ちょ、貴方達!「いいです。短い間(入学から1カ月)でしたが、お世話になりました」 ペコッ 私は、小さくお辞儀をすると教室を出た。 私の名前は陳内 マヒロ。 ・・・はぁぁぁああぁぁ!!疲れた! 私、この学校に来てから先生以外喋った事がない。 今さっきの挨拶が初めてだと思う・・・。多分だけど。 なんたって私、尋常じゃないくらいの人見知りなんですよ。 だ、だだって!怖くない!? 見た目は優しそうな人でも喋ってみると雰囲気変わったりしそうだし・・・。 はぁ、お昼から行く学校(転校先)では頑張りたいと思います。
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