第6章

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「それができれば一番いいのですが。さすがに24時間監視をつけるのは、うちのような小さい民間の警備会社だけでは無理なことなのです。ですからこうやって彼と接触のあった女せ……人達に情報提供をお願いしているのです」 鈴木とパーティ後に連れだっていった女性たちの情報がない理由がわかった気がした。 田中が彼女たちに情報提供を依頼し、その後口止めをしたのだ。 そして、今度は栞の番。 「……わたしは、今後彼と会う機会があるかどうかわかりませんが」 「構いません。会った時でいいのです」 結局、栞は名刺を受け取り、田中と別れた。
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