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今日も飲みすぎた……。
西大寺の女の子集団には、可愛いとかいじられて飲まされ、うちの先輩たちには、夜の部シングルス1だとか乗せられて飲まされ……。
頭グルグル回る……。
トイレ行こ……。
おぼつかない足元で、トイレに向かう。
慣れた店だと、酔った頭でもトイレの場所が把握できてて助かる。
用を済ませ、フラフラと扉を開けると、あの王子と鉢合わせた。
「能美……、さん?」
「俺の名前知ってんの?」
「さっき聞こえてたので……。酔っちゃいました?」
「かなり飲んだからなー。うわ、回るっ」
「……っと、危ないな」
足にきてよろけた俺を、王子が支えた。
至近距離に、王子スマイル。 酔っ払いの心臓に悪い。
「……能美さん、バイって本当ですか?」
「な……に……?」
耳元で囁く王子に、言葉が出ない。
「本当ならうれしいな。俺もなんです」
俺も、……なんだって?
回らない頭で考える。
は?王子が……バイってこと?
「そう。俺も同族」
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