1人が本棚に入れています
本棚に追加
瞬間、光が見えた
青白いその光は確実に人に被害をもたらす物だ
乾は反射的に俯せになった
流は……
「流ちゃん!?」
流は体勢を変えない。このままだと光に、いやよく見ると電撃か…それをもろに食らう
「なにやってるんさ!早く伏せるさよ!!」
「ダメだよ」
「どうして!?」
「だって、わたしが避けたら…」
流は一瞬だけ後ろに視線を送る。それに釣られて乾も後ろに視線を向ける
そこにはベビーカーに乗せられた赤ん坊の姿が
保護者の姿は見えない。近くの店で買い物でもしているのだろうか
当然、今から助けに行っても間に合わない。だから流は
乾が状況を理解し、流の方に振り向いた時、既に電撃は流の数メートル手前だった
「流ちゃ…!」
乾の叫びは届かず、無慈悲な電撃が1人の少女に炸裂した
最初のコメントを投稿しよう!