面倒の多い街

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学園都市 人口230万人をほこるこの街には色々な人物が様々な目的を持ってやってくる 例えば、友人と同じ学校に通いたい 例えば、この街の科学力 例えば、特殊な力、超能力 多種多様な目的を持ってこの街にやってきた人々 その中でまた、2人の学生がここ学園都市へとやってきた そんな彼らが来ておよそ2週間 現在、午後1時 「お~い、徹!こっちさ~!」 坊主頭の少年が銀髪の少年を手を振って呼んでいた 「はぁ…面倒だ。何で最後の休日に明日の準備もせずに遊ばにゃならんのか…」 「別にいいじゃない。どの道、あと数日で夏休みに入るんだし」 銀髪の少年、徹は気だるそうな顔をしながら隣を歩いている茶髪の少女に愚痴を言い、少女は「まあまあ」と徹をなだめる 「それにわたしの行く学校って休日でも制服着ないと外出出来ないらしいし」 「常盤台(ときわだい)中学だったか?確か、お嬢様学校って呼ばれてる…」 「うん。だから私服でここを歩けるのも、これで最後になるんだ…」 茶髪の少女は少し暗い顔をする 徹には彼女がどんな思いでいるのか、ある程度は分かっているつもりだ なにせ、兄妹なのだから だから、口に出す言葉は割とすぐに出る 「私服を着て出かけたいなら変装すれば良い。この街でも変装見破る技術とかはそんなに無いだろ」 「お兄ちゃん…」 「…ま、わざわざ私服で出かける意味は無いと思うんだがな。あくまで外出であって、寮の中では良いんだし。つうか俺は休日に制服で出かけても良いくらいだけどな」 「もぉ~っ!!」 ポカポカと徹の背中を叩く妹 その様子を眺めていた坊主頭の少年はわなわなと震えていた 「………ぃさ」 「…ん?どうした乾?」 「オレも流ちゃんにポカポカされたいさあぁぁああ~っ!!!!」 いきなりご乱心の坊主頭の友人、乾を見て徹は「こいつ大丈夫か?」と本気で心配そうな表情をした
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