第1章

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「えー、皆さん。今日からボランティアで皆さんのお世話をしてくれる、橘 東吾さんです。みんな、あまり東吾さんを困らせないように、頑張って行きましょう。」 「橘 東吾です。皆さん、宜しくお願いします。」 福祉施設きぼうは、某市にある障害者向けの福祉施設で、もっぱら、精神障害者を対象して運営されていた。 精神障害が元で、社会での生活が困難な人向けに、簡単な作業を提供して、わずかな給金を出す。 国からの助成金で成り立っている。 きぼうの利用者は、15人程度。 スタッフは、自分を含め5人。 作業所に案内されて、真っ先に目を引いたのが、御劔 剣だった。
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