第1章

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御劔は普段は大人しい男だった。 私はある事件がきっかけで御劔のもう1つの顔を見る事になる。 ある作業時間、御劔の作業の仕方が悪いので注意をした。 御劔はまじまじと私の顔を見つめ、作業道具をテーブルに叩きつけると席を立った。 「御劔くん!御劔くん、何処へ行くんだ!」 「橘さん。ここは私が。」 スタッフのベテラン、三上さんが御劔の後を追った。 「皆さん、落ち着いて。作業を続けましょうね。」 私は、何か落ち度があったのかと、キツネにつままれた気がした。
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