第1章

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ゆきが湖の際を歩いていた時だった。 敵が現れる。 ゆきを取り囲み捕らえた。 これでいい。 これで。 「ゆきー!!!!」 現れたジュノ。 「どうして。」 ジュノは敵に殴りかかり、ゆきを自分の背に隠す。 敵は銃を取り出す。 ジュノは銃を持っていない。 後ろは湖。 逃げ場はない。 「スーハースーハー」 「えっ。」 湖に飛び込むってこと? ジュノはゆきを抱え、湖にダイブした。 冷たい水がまとわりつく。 ジュノはゆきを抱きしめそのまま潜水。 ふたりは深く深く、沈む。 息が苦しい。 もうダメだ。 その時、唇に柔らかいものがぶつかる。 空気が流れ込む。 ジュノさん。 目を閉じていたけど、まばゆい光が湖の上から差し込む。 それに気づいたジュノはゆきを抱えて浮上した。 ジュノがそっと顔を出すと、そこには知った顔。 仲間が助けにきてくれた。 光は頭上を飛ぶヘリコプターか注がれていた。 守りきった。 ゆきを見る。 目を閉じていたけど、呼吸はしている。 「ゆき。ヨクガンバリマシタ。」 そう言って頭をなでた。
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