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ゆきが湖の際を歩いていた時だった。
敵が現れる。
ゆきを取り囲み捕らえた。
これでいい。
これで。
「ゆきー!!!!」
現れたジュノ。
「どうして。」
ジュノは敵に殴りかかり、ゆきを自分の背に隠す。
敵は銃を取り出す。
ジュノは銃を持っていない。
後ろは湖。
逃げ場はない。
「スーハースーハー」
「えっ。」
湖に飛び込むってこと?
ジュノはゆきを抱え、湖にダイブした。
冷たい水がまとわりつく。
ジュノはゆきを抱きしめそのまま潜水。
ふたりは深く深く、沈む。
息が苦しい。
もうダメだ。
その時、唇に柔らかいものがぶつかる。
空気が流れ込む。
ジュノさん。
目を閉じていたけど、まばゆい光が湖の上から差し込む。
それに気づいたジュノはゆきを抱えて浮上した。
ジュノがそっと顔を出すと、そこには知った顔。
仲間が助けにきてくれた。
光は頭上を飛ぶヘリコプターか注がれていた。
守りきった。
ゆきを見る。
目を閉じていたけど、呼吸はしている。
「ゆき。ヨクガンバリマシタ。」
そう言って頭をなでた。
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