第1章

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ジュノは横になる。 そして、おいでというように腕を広げる。 えっ。 「危ないから。」 「う、うん。、」 ゆきは少し隙間を作りつつ隣に横になる。 ジュノの匂いがした。 しばらくして、ジュノの寝息がした。 こんな時に眠れるなんてすごいな。 やっぱ軍人はちがう。 ゆきはやはり怖くて心細くて涙が止まらなくなっていた。 話してないと、悪い予感しか思い浮かばなくて。 生きて帰れるかな。 途中の仕事。 お母さんに、友達にまた会える? あれが最後だったのかな。 止まらない涙と同じくらいの止まらない不安。。 その時、温かい手がゆきの体を包み抱き寄せた。 ゆきはその背中に手を回す。 大丈夫。私は大丈夫。 この人と乗り越えるから。 ひとりじゃないから。 そう念じた。
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