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ジュノは横になる。
そして、おいでというように腕を広げる。
えっ。
「危ないから。」
「う、うん。、」
ゆきは少し隙間を作りつつ隣に横になる。
ジュノの匂いがした。
しばらくして、ジュノの寝息がした。
こんな時に眠れるなんてすごいな。
やっぱ軍人はちがう。
ゆきはやはり怖くて心細くて涙が止まらなくなっていた。
話してないと、悪い予感しか思い浮かばなくて。
生きて帰れるかな。
途中の仕事。
お母さんに、友達にまた会える?
あれが最後だったのかな。
止まらない涙と同じくらいの止まらない不安。。
その時、温かい手がゆきの体を包み抱き寄せた。
ゆきはその背中に手を回す。
大丈夫。私は大丈夫。
この人と乗り越えるから。
ひとりじゃないから。
そう念じた。
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