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ガサガサ。
足音。しかも数名。
近づいてくる。
ジュノの表情が険しく歪む。
手を掴まれ、ゆき達は走り出す。
でも、走る音は逆に相手に場所を知らせてしまう。
どうしよう。
やっぱりもう生きて帰られないの。
少し行ったところで、ジュノが立ち止まり、ゆきを突き飛ばす。
「え。」
木の根の溝にすっぽりおさまる。
覆いかぶさるようにジュノも身を潜める。
しかし、少し体が出てしまう。
ゆきはもっと奥へ身を沈めるが、ジュノの背中が見える。
他の場所を探そうとまわりを見渡す。
ガサっ!
今までよりももっと近くに足音がした。
このままじゃ、ジュノさんが!
ゆきは根から離れようとしたが、ジュノと強い力で戻される。
目が合う。
ジュノは、
笑った、
やさしく、
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