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~悩み続けること数分~
「うむ?そういえば…」
ふと弥生が何か閃いたかのように呟いた。
「どしたの?」
「いや、赤と金で悩むから決まらないのであって、他の色ではダメなのかのぉ?」
「それでもいいけど婚礼衣装にあう色の羽根って何色の羽根がいいのかしら…」
赤色と金色は今まで羽之が婚礼衣装用に使ってきた色であったが、それ以外と言われてすぐに思い当たる色は…
「…あ。あった。」
「?何がじゃ?」
「婚礼衣装にあう色!見つけた!やったー!」
さっきまで眉間に何重にもしわを寄せていた羽之の顔は満面の笑みに変わっている。
「最高に『ハイ!』ってやつじゃろうかのぉ、一気に吹っ切れおったが何色じゃ?その代替となる色とやらは」
あれだけ悩んでいた羽之が一変してここまでハイテンションになるほどピッタリな色は弥生からしてもやはり気になるものだ。
「そうね…せっかくだから教えてあげるよ。婚礼衣装にピッタリな色はねぇ…」
~数日後~
つくつく山の屋敷の玄関にて羽之は弥生を待っていた。
「ほら弥生~、早くしないと置いてくわよ~!」
羽之は出掛ける準備はとっくにできているのだが、弥生は寝坊をしてしまったらしく、大急ぎで身支度をしている。
「ま、待ってほしいのじゃ!…っとっとっと!あわわわわ!(ドターン!!!)ふぎゃあああ!」
「あ、死んだ」
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