第1章

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新郎新婦ともに身に纏っている着物自体もかなり仕上がりの良いもので、2人を華やかに魅せるには十分過ぎる美しさだ。 しかし、それよりもさらに2人の華やかさを際立たせるのは--- 「…やはりあの色で正解じゃったの」 「そうね。あの---『銀色』の羽根でね」 羽之が着物に織り込んだ白銀に輝く幾つもの羽根だった。 ~数日前~ 「できたよー!」 「おめでとうなのじゃ!」 悩みに悩んだ結果ついに完成した着物2着。どちらにも美しく輝く銀色の羽根が散りばめられていた。 「しかしホントになんでこの色思いつかなかったんだろ?」 「まったくじゃ。銀色の効果は『輝かしき未来』じゃったのにの」 「この色なら赤も金も両方兼ねてるからNo problemね」 「の、のおぷろぶ…なんじゃ?」 「ノープロブレム。問題なしって意味よ」 「そうかそうかNo problemか!わかったぞい」 「あれ?今発音が流暢に…」 「奇跡ですじゃ」 「」 「何にせよ決まって良かったのじゃ」 「そうね。…自分用の色のカタログ作ってたからそれ見ればよかったんだろうけどどこかに行っちゃったみたいでね。あれがあったらもう少し早く…」 「…(・ω・)つ〈羽之用色彩かたろぐ〉」 「…。」 「……。」 「…何で持ってんの?」 「だいぶ前に借りてたのを忘れてたのじゃ」テヘペロ♪ 「…。」 「……。」 「「………。」」 ◎自主規制中◎ 「さて、一段落ついたし今日はもう休みましょうか」 「後生じゃ羽之!!それだけは!ドラ〇もんの漫画だけは勘弁してほしいのじゃ!!!」 「いくらで売れるかしらねこの山」 「土下座でも何でもするのじゃ!!だからお願いなのじゃああああ!」
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