二章

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カウンターから身体を起こしてシャツを捲る。 そうだよ、水着だと思えば良いのだと思いながら頭からシャツを脱いだ。 さっきと同じようにカウンターに突っ伏した。 薫さんが近づいて、僕の頭に手を掛ける。 「そのまま顔をこっち…」 横を向かされた…すぐそばに彼女の通った鼻梁のラインや、薄く横に流れる唇が見える。 僕の顔が赤く火照る。 そんな事にはお構いなしで、彼女の指が僕の髪を少しかきあげる。 「ずっとこっちを見ててね」
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