二章

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彼女の表面が少し動く、はにかんだ様に表情が変わった。 「結構恥ずかしいものね。じっと見る事はあってもこんな事はないものね」 「もう大丈夫ですよ。練習ですから…」 「うふふっ、見せてくれる?」 彼女はカウンターから身体を乗り出して、僕のスケッチブックを覗き込む。 「えーっと…見せないわけにはいかないですよね」 「それはそうよねぇ」 僕はゆっくりスケッチブックをカウンターに置いた。
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