二章
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そんな事を決めていたら、彼女宛てに宅配便が届いた。 「ちょうど良いわ。原稿が届いたみたい」 「あー綺麗な童貞のって小説…」 思わず口に出してしまった。 「そうそう…気にしてるんだ」 「案外根に持つタイプなんです」 彼女が可笑しそうに笑う。どうやら僕も軽口が叩ける程度には彼女に慣れたみたいだ。 「ついでだから、隆くんも読んでみる?」 少し意地悪そうに、薫さんが笑う。
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