二章

25/40
前へ
/40ページ
次へ
軽いタッチの小説だった。案外サクサクと僕にも読めるのだけれど…問題は内容だ。 かいつまめば、義理の弟と恋に堕ちてゆく物語で…読み進むと当然そうした描写がちょこちょこと出てくる。 なんだか居心地が悪くて仕方が無い。 薫さんは、気に留める風でもなく読んでは僕へ原稿を回す。 妄想の塊である青少年に…このシチュエーションは駄目だろう、などと考えていると薫さんが口を開いた。 「隆くん…」 「はい…」 「珈琲飲まない?」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加