二章

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きっと彼女は作品に合わせて構図を考えているのだろう。 なんだか、いやらしい事を考えている僕が途轍もなく子供に思えてしまう。 「大変ですね…」 真剣な面持ちの彼女にそんな風に声を掛け、珈琲を口にする。 「お仕事だからね。イメージを膨らませて…それでも最後に選ぶのは、作者だったり編集部だったり…」 「思い通りにはいかない?」 「大抵はね」
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