二章

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「隆くんの風景画…素敵だったわ。だから先生に聞いてみたの、そしたら人物が苦手だって…どうして?」 「あー…顔を見てると、なんだかわかんなくなっちゃうんです。笑ってるんだか、泣いてるんだか…」 「違う顔に見えちゃうんだ…」 「そうみたいです…」 薫さんは、少し考えて言った。 「良いじゃない。見える通りに描いてみれば?写実じゃないんだし…」 「そうなんですけど…」
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