三章

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僕は無理に笑顔を浮かべて答えた。少し公平が気に掛かる。 「隆が言ってんだから良いんじゃね」 素っ気なく窓の外を眺めてそう呟いた。 「あー公平先輩、ヤキモチ妬いてる」 「そんなんじゃねぇよ。あー、じゃあ俺も時々顔だそっと。良いですか?薫さん」 「もちろんよ。楽しみだわ、美紀ちゃんと一緒に遊びに来て」 「公平先輩、邪魔しちゃダメですよ」 「何で俺だと邪魔する事になるんだよ」 何だか、公平と美紀の微妙な関係が見えるみたいな会話に思えた。
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