三章

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三章

「そう云えばいつから隆先輩、薫さんの事描くんですか?」 「あーっと。バイトの合間に適当に…」 「そうなんだ…」 薫さんが助手席をちらりと見た。 「美紀ちゃんも遊びに来れば?海沿いの何軒か別荘のあるとこ」 「だって…お邪魔かなって」 「私は大丈夫よ。隆くん次第かな?」 美紀がルームミラー越しに僕を見る。何だかいじらしく見えた。 「別にいいけど。今だって遊びに来てるじゃん」
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