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しかし、不思議なものだ。今日の昼間には水着姿の薫さんと一緒にいて…
見えている足なんて、ずっと視界に入っていた筈なのだ。
それなのに…今は、呼吸をするのも苦しくなるぐらいの存在感で目の前にある。
飲みかけでテーブルに置いたコーラを一気に飲む。知らない間に随分と喉はカラカラだったらしい。
で…僕は一体どうするべきなのだろうか?
これが妄想であるならば、おそらくグッジョブと叫びたいぐらいのシチュエーションなのだ。
もっとも、僕にはそんな勇気はない。薫さんに嫌われるぐらいなら、拷問に耐えた方がマシなのだ。
あれこれ思い悩む僕をあざ笑うみたいに…薫さんが寝返りをうつ。
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