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そんな状況で眠れる筈もなく、何も頭に入らないテレビを見続けた。
時計の針は頂上を過ぎて、ゆっくり下って行く。
あれからベッドに視線は向けていない。灯りを消しても、窓からの光やテレビの明るさで余計に艶かしい気がするのだ。
背中でごそごそと音がしたのは深夜で、上半身を起こす気配と「あれっ?」そんな小さな呟きは同時だった。
しばらくして、僕の肩をトントンと叩く。
「隆くん…寝てる?」
「いえ…」
「じゃあ…怒ってる?」
「そんな事ないです…」
「じゃあ…呆れてる」
「かもしれません…」
「だよね…」
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