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なんだか肩の力が抜けて、いい感じの気分になる。
「ねえ、薫さん…もう一回言って。おかえりって」
クスクスと笑うけれど、今度は大袈裟に両手を広げて彼女が言う。
「おかえりなさい。隆くん」
僕の頬は緩んでしまう。駆け寄るのは格好悪いから、ゆっくり近づいてその腕の中へ向かう。
「ただいま…薫さん」
「はいはい、気が済んだ?」
多分シャワーを浴びたのだろう。いい匂いが…
「ごめん!僕、汗臭いよね」
両肩を軽く押して僕は言う。でも、彼女は逆に僕をぎゅって抱き寄せる。
「隆くんの汗だもん…」
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