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足元までの全ての邪魔な遮蔽を取り払う。
諦めたみたいに、彼女の身体から力が抜けてゆく。
僕はそのまま椅子に座りもう一度彼女を見つめる。
「薫さん…僕の方に身体向けてくれるかな」
ゆっくりと彼女の身体が横を向く。軽く溜息を吐いて…
「なんだか狡いわ。私ばっかり…」
「そんな事言ったってさ…この間は僕もそんな気分だった」
「男と女は違うわよ…」
「そんな事ないってば。僕はものすごく恥ずかしかったもん」
「でも、なんか嫌…そうね隆くんも脱いで。そうしたら書いて良いわ」
くすくすと笑いながら、足元に丸まった邪魔なパイル地を身体に巻き付けた。
「あー駄目だよ。そんなの…」
「良いから、早く」
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