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抱きしめる度、胸元のネックレスを僕のお腹の上辺りに感じる。
カウンターに並んで座り、僕が彼女のお土産を開ける間もネックレスを手で弄ぶ。
「そんなに喜んで貰えるなんて思わなかった…」
彼女は、僕が思うよりずっと嬉しそうにしていたんだ。
「そう?だって、本当に嬉しいんだもん」
「安物だよ…」
「隆くん…そんな言い方は駄目よ。値段なんて関係ないのよ」
薫さんは少し怒った顔で僕に言う。それからまた嬉しそうにネックレスに指をかけた。
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