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いつから食べていなかったのだろう。
目の前に公平が弁当屋で買い込んだおかずを並べる。
「こんなに食べられないよ。公平のする事ってこれだから」
無理に笑いながらそんな風に言うけれど、公平も無理に笑ってくれている。
美紀だけが俯いて公平の横で座りこんでいた。
どうして美紀が此処まで落ち込んでいるのか、僕には理解できなかった。
それでも、信頼を裏切られた悔しさなのだろうと思った。
「とにかく食えよ。腹が減ってるとロクな事考えないからな」
食欲は無かったけれど、親友の優しい押し付けに逆らうわけにはいかない。
箸を伸ばして、冷たくなっているから揚げを口に運ぶ。
公平は、もっと食べろと云う感じで僕の方へ容赦なく弁当を押し付ける。
公平の優しさに感化されたのか、現実の悲しさがぶり返したのか…
もうこれ以上出ないだろうと思えた涙が流れる。
一瞬、顔を上げた美紀と目が合い。美紀の唇が開きかけて閉じた。
何か言いたげな美紀を追求する気力は無かった。
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