20人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうね…あのお店は無くなっちゃうけどね。隆くんが変わらなければ大丈夫だわ」
「薫さんが変わらなければ大丈夫だよ…きっと」
「あー私の事信用してないね?」
「そんな事ないけど…僕は向うにいる薫さんの事なにも知らない」
「そうね…」
「だから不安なのかも」
正直、今の僕には彼女を繋ぎとめている自信はないのだ。
多分僕は情けない顔をしているだろう。
「何が起こるかなんて誰にも分からないわよね…こんな風に隆くんと出会うなんて思いもしなかったもの」
夏の空を見上げながら彼女が呟く。
「後悔してる?」
「どうして?後悔する必要があるのかな」
「わかんないけどさ」
最初のコメントを投稿しよう!