20人が本棚に入れています
本棚に追加
「もう、そうやって茶々入れるとこが公平の悪いとこ!」
「へぇ…公平、呼び捨てなんだ」
「五月蝿いよ、隆。じゃあ、俺たちの夏に!」
「なんだよ、格好つけすぎじゃないのかよ。しかも公平が言うんだ」
「ねえ?手が疲れちゃったんだけど…」
薫さんが愉快そうに美紀と目を合わせて笑っていた。
「隆が余計な事言うからだよ。仕切り直すぞ、俺たちの夏に乾杯!」
ジョッキがぶつかる音が響く。形だけ口をつける僕と美紀。
薫さんと公平はいかにも美味しそうにビールを流し込んだ。
「あー美味い!夏はビールだねー」
「大袈裟だなぁ、公平は」
「ふふん、成人の特権だね」
最初のコメントを投稿しよう!