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朝、鳴り響く目覚まし時計を止めて、布団の中で伸びをする。
僕の名前は杉本奈緒。中学三年生。
「んー。朝ご飯作ろ」
今現在、この家には僕と僕の双子の妹、綾しか住んでいない。
お父さんが海外出張になり、それにお母さんも着いていった。
最初は僕たちも連れて行くつもりだったみたいだけど、綾がそれは絶対に嫌といい、家事が一切出来ないため、僕も残ると言った。
すると両親は、案外直ぐに許してくれた。
「今日は鮭があるから和食系かな」
鮭を魚焼きグリルに入れて味噌汁の準備を始めた。
「味噌汁はお揚げでいいかな」
後は卵焼きでも作ろうかな。
鮭と味噌汁だけじゃ味気ないしね。
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