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それ以来、会うたびに抱っこさせろ。と迫られ、
俺が嫌がると馬鹿だのグズだのと罵られ
とばっちりで英司も大馬鹿呼ばわりだった。
俺は、これ以上被害を大きくしない為に、
貴子呼ばれたらビクビクして、ご機嫌を伺いながら
大人しく抱っこさせる事にした。
あの貴子の勝ち誇った顔が忘れられない……
ただ、風呂だけは一緒に入りたくなかったから
頑なに拒否し続けていたある日。
そう、前回帰省してきた2年前の年末。
英司は友達と遊びに行ってて不在。
母さんは、父さんの渡米準備の為に出かけていて夜まで帰らない。
家には俺と貴子しかいなかったんだ。
明日も休みなんだから~、と
早い時間から飲み始め、
あっという間にワインを一本開けた時、
「ケンタ!一緒にお風呂入ろうよ。」 と赤い顔でジリジリすり寄ってきた。
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