☆11☆

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口から魂が半分出ちゃったように 焦点の合わない英司と俺を乗せ、 井上ドクターの家に向かった貴子。 「子猫なんて何年ぶりかしら~ スッゴイ可愛いんでしょ?ケンタの嫁には勿体無いんじゃない~? ふふ。早く抱っこしたいわぁ」 ♪ねっこ猫~ 可愛い子猫~~ と訳のわからない猫の歌を口ずさみゴキゲンで運転していた。 「ーーーーーっは~ 随分といいマンションにお住まいなのね……」 オートロックを開けてもらい、 エントランスに入った貴子は 天井を見上げていた。
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