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その日、シオンは留守番させ
俺は1人でいつもの塀の上を
しっぽをピコピコ揺らしながら優雅に歩いていた。
「あ、いた」
という声が塀の下から聞こえたので
ふ、と立ち止まりチラっと視線を向けると
携帯で写真を撮ろうと構えている女の子がいた。
あぁ、女の子って言っても中学生だな。
お隣さんと同じ制服だし。
俺がジッとそのまま見ていたら
写真を撮ることなく、
「違った……。一緒にいないのかな………」
とキョロキョロしながらブツブツ言っている。
………… 何気に失礼なんですけど。
ってか完璧シオン狙いかよ。
悪いけど芸能界には興味ないから
入らせないよ!
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