☆15☆

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その日、シオンは留守番させ 俺は1人でいつもの塀の上を しっぽをピコピコ揺らしながら優雅に歩いていた。 「あ、いた」 という声が塀の下から聞こえたので ふ、と立ち止まりチラっと視線を向けると 携帯で写真を撮ろうと構えている女の子がいた。 あぁ、女の子って言っても中学生だな。 お隣さんと同じ制服だし。 俺がジッとそのまま見ていたら 写真を撮ることなく、 「違った……。一緒にいないのかな………」 とキョロキョロしながらブツブツ言っている。 ………… 何気に失礼なんですけど。 ってか完璧シオン狙いかよ。 悪いけど芸能界には興味ないから 入らせないよ!
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